vege a zee のあじです!
毎日のごはん、ちょっとマンネリになってません?
でもいろいろ作るのは面倒だし・・・
だからだいたい同じものになっちゃう。
うちだったら、面倒になるとサラダだけで済ませたりします。
だからだいたいサラダの材料と乾燥豆のストックがあるんです。
そうそう、乾燥豆といえば。。。
少し前に、家庭菜園まで出来ないけど、
何か栽培する楽しみを味わいたいとガラス瓶栽培で豆もやしを作りました。
栽培中は、すくすく育つもやしにわくわくして、
収穫した時には本当に大切に思えて、
食べたときに自分の力になる感じがとても強かった。
でもこの時は栽培用の豆を使っていたんです。
その後、スーパーで売っている乾燥豆、
あれってどうなんだろう?
と発芽チャレンジしたらちゃーんと発芽しました。
もやしまで育てないで、
少し芽が伸びたくらいで茹でてサラダにしたらとっても美味しい!
そこから味をしめて発芽生活をしています。
今日はソテーにしたものを動画にしました。
すっかり気に入って色々調べてみたら、
すでに数年前に発芽大豆は加工品として販売されていましたし、
ブロッコリースプラウトなどとともに、
発芽食品として事業化されている企業もあるようです。
とっても便利でありがたい!
ただ、私は何でも自分で作ってみるのが大好き。
「どこで売ってるんだろう」よりも
「どうやって作るんだろう」と考える派です。
だから、今回も発芽をさせながら、
なんで乾燥している豆から芽が出るのかな?
芽が出る前と何が変わるのかな?
少し疑問があったので調べることにしました!
こういうことを知っていくのってとても大切です。
毎日のごはんを作るとき、何気なく作ってしまいますが
「人参を食べると美人になるって言われたんだ~」
「この干しいたけってさ、お日さまの光をたくさんあてたよね♪」
「このお塩はミネラルがたっぷり」
「今日買った小松菜、一番きれいな緑だったなー!」
他愛もないことですが、
自分が知っている食材の情報は、料理をするときの気持ちにのっていきます。
素敵な情報が多ければ多い分、材料や食材のことを知れば知った分、
もちろん、作ったときの気持ちも、出来上がった料理には全て含まれるんですよ(^^)
発芽豆は、手順さえ守れば簡単に発芽します。
そしていつもの豆より栄養価もアップします。
どうして芽が出たのかを知っていくと
料理するときにのる気持ちも、食べたときの美味しさも
もしかしたら変化するかもしれませんね!
簡単で美味しい!乾燥豆が発芽する理由と栄養を調べてみた。
「タネ」について
植物はタネから芽が出て育ちます。
タネから芽が出てどんどん育つのは、
人間が赤ちゃんから大人に育っていくのと同じです。
大きく違うのは、植物は芽生えた場所で一生を送ること。
人間が栽培をして植え替えたりするのは別です。
だからタネとしてどこで芽生えるのかというのは
植物にとっては重要なことです。
発芽の三条件
タネとして芽生えるためにはある条件が必要です。
それは「水・空気(酸素)・温度」。
この三つの条件(要素)が揃わない限り、
タネは芽を出さないようになっています。
芽を出せないタネは、クマの冬眠のように一種の仮死状態になっています。
そして三つの条件が揃うのを眠り続けて待ちます。
これまで知られている中でもっとも長いタネの眠りは、
約1万年と言われているそうです。
タネがとても長い間眠り続けることが出来るのは
タネになる過程で水分を失い、細胞そのものを乾燥させ、
生命活動を極度に低下させているからです。
そうやって蓄えられている養分を使わずに温存し、
長い時間が経っても芽生えられるように準備をしているのです。
タネは生きていけそうな環境でなければ目覚めないように出来ている
ということです。
豆はタネです
タネの話ばかりで豆と関係ないじゃん!
って思われていると困るので説明しますが、
豆は「豆のタネ」です。
ですから、今までお話したように、
「水分を失い、生命活動を極度に低下させている」
のが乾燥豆で、タネだったということです。
分かりやすいようにそら豆で説明しましょう。
そら豆には種皮という皮があります。
種皮には黒い縫い目のような部分がありますね。
その部分は「へそ」といって、豆のさやについていたくぼみです。
皮を剥いて食べる豆の部分は「子葉」とよばれ
2つに割れていて、間に「胚」があります。
胚は発芽をして、子葉は栄養の貯蔵庫です。
そしてそら豆が発芽をするとこんな感じになります。
なんか、可愛らしいですね!
ということで、他の豆も構造は同じです。
どの豆も三つの条件が揃うのを待っているタネなんです。
乾燥豆が発芽するのは三つの条件が揃ったから
分かったことは、スーパーで売っている乾燥豆も
生きていけそうな環境であれば目覚めるように出来ている
ことでした。
こうしてなぜ発芽するのか?という私の疑問は解決しました。
ちなみに私の発芽のさせ方はこんな手順です。
①買ってきた豆を洗って15~30分水に浸ける。
②ざるで水切りをしてタッパーに移し、ペーパータオルをかける。
③段ボール箱などをかぶせて暗くする。
④朝と晩に優しく豆を水でゆすいで水切りして、②と③を繰り返す。
⑤3日目くらいから発芽し始めるので、全体的に発芽し始めたら調理に使う。
「水・空気(酸素)・適正な温度」の三条件をクリアしたので
豆が生きていける環境だと目覚めてくれたというわけです。
ちなみに「暗くする」のは、
光を求めて上に芽生えて伸びようとする
もやし栽培と同じ原理です。
気になる栄養は?
普通に発芽しない状態でも、豆はたんぱく質が豊富な食品です。
発芽をするときに、豆は自分が持っている栄養を
使いやすいように分解し、発芽を行います。
その過程でアミノ酸の構成が変わってギャバ(GABA)という
自律神経のバランスを整えるアミノ酸になります。
アミノ酸の構成が変わったり、調理時間が短くなったり、
消化しやすくなったり、そういう部分は発芽玄米と同じですね!
薬膳では陰陽五行の考え方でみると
芽生えるというのは上に伸びるので陰陽でいくと「陽」、
五行でみると「木」に属しそうです。
とても元気になりそうな食材なので、
普段から元気な人が食べるには量を控えるなど、
注意が必要そうですね。
そうそう、生の豆にはレクチンなど毒性があると言われる化合物が含まれています。
消化が悪くなったりする場合もありますから、気をつけましょう。
豆はよく火を通すことでレクチンが不活性化という状態になるので
調理時間が短くなるといっても、完全に火を通すことはとても大切です。
まとめ
発芽するということは、ポイっと口にいれて食べてしまう
あの一粒の豆が、育てたら何粒になるんだろう・・・・?
とまた想像をかきたてられてしまいます(笑)
しかし、今回発芽のメカニズムを調べてみて
植物ってすごいな!
という気持ちが大きくなりました。
豆の一粒にギューッと生命の秘密が詰まっている。
その豆をいとも簡単に炒めて食べてしまった・・・!
思いきり「命をいただいている」ということを実感しまいました。
植物の発芽は、穀物、野菜全般、植物を食べて育つ動物、
私が普段使う食材の全てに関連するような気がします。
一生懸命、料理にのせていこうと思います。
いつか、発芽ランチもやってみたい♡
最後まで読んでくださってありがとうございました!
参考書籍:「植物の中では何が起こっているのか」(著:嶋田幸久、萱原正嗣)
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