グルテンフリーで米粉ピザ、作り方の2つのコツをお教えします!

YouTube動画から

vege a zee のあじです!

先日、米粉でピザ生地を作る動画を公開しました!

動画の中でも説明していますが、私は小麦粉製品の取りすぎに気をつけてます。

グルテンフリーは2015年に出版されたノバク・ジョコビッチさんの本で、健康法として一躍有名になりましたね。
私はダイエットや健康法というほど厳格ではなく、単純に小麦粉製品は、パンやケーキ、クッキー、お好み焼き、などなど、共通して「美味しくて食べ過ぎちゃう」ものだから気をつけています。

同じものを食べ過ぎれば、良いわけがないから気をつけておこう!程度のものです。

小麦粉自体は品種改良などによるアレルギーの問題などあるので、身体に合わないと感じる方はもちろん避けた方が良いのですが、そうすると何を食べたらいいのか困ってしまいますよね。

私たちの身の回りって本当に小麦製品があふれています。
だから小麦粉の代替えとして、日本は米粉に注目をしています。
上手く取り入れることが出来れば、国内自給率も少しは伸びるわけですし。

でもただ購入して使おうとすると、料理によっては上手くいかなかったという方も多いのではないでしょうか?

この記事では、米粉の種類と性質、扱いやすくなるちょっとしたコツをシェアしてみます。
今回は米粉で作るピザ生地をご紹介しますので、読んだ後には米粉を買いに行ってピザを作ってみたくなるかもしれません。

グルテンフリーで米粉ピザ、作り方の2つのコツをお教えします!

米粉の種類

米粉(米の粉)(べいふん、べいこ、こめこ、こめのこ)は、製粉したもの。穀粉(こくこ)ともいう。団子煎餅麺類米粉パンなどの原料となる。グルテンフリー食品や、セリアック病の認知度が高まり、米粉食品が見直されている。「こめこ」の呼称はメディアから発信された読み方であり、其処から一般でも「こめこ」の名称が浸透しているが、本来は「べいふん」または「べいこ」と呼称されるものであり、ビーフンも「米粉(べいふん)」を由来とする。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

米粉は正式には「べいふん」と呼ぶのですが、新しくできたわけではなく、元々製品としてはあったんです。
原料としては、もち米とうるち米(普段食べているお米ですね)に分かれますが、2種類の原料の違いと製粉の加工法でたくさんの種類があるんですよ!

【原料がもち米】
白玉粉、餅粉、求肥粉、道明寺粉、寒梅粉、落雁粉、微塵粉、リ・ファリーヌ・レジェール
【原料がうるち米】
上新粉、新粉、かるかん粉、乳児粉、リ・ファリーヌ

製粉する際の加工法で分けると・・・

【ベータ型:米粒を加熱せず生のまま粉にする方法】
新粉、上新粉、餅粉、白玉粉、団子粉、リ・ファリーヌ、リ・ファリーヌ・レジェール
【アルファ型:米粒を加熱してから粉にする方法】
寒梅粉、微塵粉、道明寺、落雁粉、乳児粉

というように分かれます。

こんなにたくさん種類があるのは、もち米の米粉は和菓子に使われて、餅・羊羹・煎餅・団子など幅広く和菓子の原料になっています。

うるち米の米粉は上新粉や軽羹粉は和菓子に使われますが、私たちが小麦粉の代用としてスーパーで購入する米粉は、うるち米でベータ型のものです。
上新粉を製粉技術で細かくしたような感じですが、洋菓子向けの粉としてはリ・ファリーヌが代表的です。

小麦粉の代替で米粉を購入するときには、きめ細かさを基準として選ぶと良さそうです。

米粉の性質

小麦粉の代用として米粉を使用する場合、性質の違いを少し理解しておくとどんな時に使えるのかが分かりやすいです。

小麦粉と米粉の性質の大きな違いは、グルテンという成分の有無が関係します。

小麦粉=グルテンが有る=粉自体が空気を包んで膨らむ、麺などのコシを作る
米粉=グルテンが無い=粉自体が膨らめない、麺などのコシは作れない

スポンジケーキを焼くときに小麦粉を米粉に代える場合は、卵が膨らむ役目をするのでそんなに気にせずに使えます。
ですが、パンを焼くのに小麦粉を米粉に代える場合には少し難しくなります。
そのため、製パン用米粉には小麦グルテンが添加されているのです。

また、小麦粉と米粉では吸水量が違うので、全く同じ分量で同じものを作っても仕上がりに大きな違いが出ます。
面白いことに、米粉は水分を足して捏ねようとすると、サラサラして捏ねることができません。
なんとか捏ねる状態にしようと水分を減らすとぽろぽろして固まってくれません。
これが、グルテンが無いという米粉の性質なのです。

ですから本来、米粉でピザ生地を焼こうとしても捏ねて伸ばすなんてムリムリムリムリ・・・(笑)
じゃあ小麦粉で作りますか!ということになってしまいます。

でも、そこであきらめたら、小麦アレルギーの方はピザが食べたいと思っても食べられない。
うちの子たちもアトピーだったので、食べ物を制限する大変さはよく分かるんです。
別にピザにこだわるわけではないけれど、一緒に食べておいしいねっていう(あ、もちろん一人の時でも)、豊かになれる気持ちを味わえる機会の損失に、私は耐えられません。

そして小麦粉だと国産ではなく輸入になりがちなので、できたら自分の国の材料を使いたいなと思う気持ちもあるので、私はちょっとした工夫で米粉ピザを作っています。

米粉ピザを作る2つのコツ

(コツについては動画の内容を元に説明をするので、ぜひ動画をサッと見ていただけると分かりやすいです)

ピザ生地の材料に、米粉と片栗粉を使いました。
割合的には米粉8、片栗粉2くらいでしょうか。
そして、ボウルで粉を混ぜたら熱湯を入れてヘラで捏ねるんです。

これが2つのコツです!

と、ここで終わるとピザ生地しか作れないことになるので(笑)、理論的に説明します。

まず、小麦粉はグルテンが有るから捏ねることが出来るのでしたよね。
実はグルテン以外にも捏ねたり生地の繋がりを強くするものがあるのです。

それはデンプン

片栗粉はじゃがいものデンプンです。
米粉に片栗粉を加えてデンプン量を増やすことで、生地のまとまりが良くなります。

そして、そこに熱湯を入れることで糊化します。
これは、片栗粉と米粉の両方が持つ特性ですが、水分を加えて加熱すると粘りがでるのです。

熱湯を入れて、火傷しないようにヘラや菜箸で混ぜることで一気に粘りが出ます。
粗熱が取れて触れるようになったら、手で捏ねることが出来ます。

捏ねることはできますが、グルテンはないので捏ねたからコシが出るということはありません。
だからまとまればすぐに伸ばして成形ができるのです。

ある意味、発酵がいらずにお手軽な面もあります。

また、米粉と片栗粉では糊化したあとの状態に違いがあり、米粉は冷めてくれば崩れますが、片栗粉はドロドロしたままなので、その性質も利用して成形をします。

米粉の良いところは、すぐに出来るところですね。
あとはソースを塗って具材をのせてオープンで焼けば出来上がりです。

オーブンがなければオーブントースターで。
オーブントースターが無かったらフライパンで。

なんでも代用できますよ♪

まとめ

今回は米粉を使うコツを、ピザ生地で説明をしました。

このコツを応用すると、

・手打ち米粉うどん
・手打ちパスタ(玉子入り)
・米粉100%のパン(でも普通のパンとの食感の違いはあります)

というように他の料理にも使えます。

面倒じゃなければ、ぜひ工夫をして色々作って欲しいなと願っています。
料理も表現やコミュニケーションのひとつです。
作るって楽しいですよ!(^^)!

最後まで読んでくださってありがとうございました!

コメント